これなんだ本当か見聞録 


 竹刀の80*90*120*80?      

 
 竹刀項目の表示に80mm*90mm*120mm*80mmというバランスが一番良い!とさる先生のブログにあるがほんと本当か?
 そうしたバランスで削ってある竹刀が欲しい。 と高校生剣士からの要望がありました。
 そのくせ重心位置は柄頭から**cmと指定があり、1cm重心位置がずれても駄目と。
そのうえ5つ節の竹で柄端に節があり柄に2節、先に3節ーーーーとまるで禅問答、無い物ねだり。

 「指導者の先生に言われたのか」と発信源を聞くと、剣道連盟の指導者のネットの記載があり信頼できる!と。
 確かに言われたペ−ジを見て見ると「最近、大組織にて新たな剣道のお仕事を拝命しております。」との一説が。
 
 で、そのHPの「竹刀」のペ−ジを見てみるとなるほど種々記載があり、こりゃ一見本物に見えるわ!。
 その他にも6つ割り竹でなく4つ割り竹を使い、4片の竹節をそろえる、とか、まるで竹材を抽出する合成品と思っているよう。
 同一割竹から5節を揃えて上記指定サイズで削り、重心位置をその位置にして、竹刀重量を揃えた竹刀が最良と。
 天然素材の竹を使う竹刀を一体全体何と思っている事やら。 そんなに簡単にできる物ならお目に掛かりたいと思います。 

本当に困ったものです。
 


 竹は本来まっすぐには生えていません。 節たるや真円形ではなく楕円形で複雑に曲がり、それゆえ節の長さが均一ではありません。
 竹刀長さに合わせた右画像竹材をご覧ください。節の様子から記述された竹刀ができると思いますか?
 このような状態で5節の長さと節間を揃える竹刀を作れると思いますか?


 左は丸竹、右は割竹、節と曲がりを見てください。


 ましてや柄に2節、先方向に3節となると竹山全体から探してもそうした素材を求めるのは困難で、まずあり得ないと言っても過言でなく、そのうえ太陽に向かった方向や風向きに対する方向により、同じ節内でも強度も厚みも長さもしなりも違い、どのようにして竹を揃えて竹刀を作るのか?  
 又竹山全体の中から該当竹材に近い物があったとしても、今は竹材をチェンソーで切り出すので竹の根元に刃先を入れることは難しく、該当素材を手作業で切り出さなければならず、それで作るといったいどれくらいの費用が掛かると思いますか?

 竹製の茶杓は主に幅1cmから長さ20cm位で1節材ですが、
茶杓を作る際に師匠と竹山に入って竹を選んで作る事がありますが、いくら費用が必要か判りますか?
 それに比べ天文学的に入手困難な要素のあるそうした竹刀素材をどの様にして入手しますか?。

 万一、 該当竹材があったとしても竹刀職人がミリ単位で削るのですか?少なくても「尺、寸」の筈。
 と説明するも「ブログであったから」と納得できない様子。

 竹の節の状態を見れば誰でも解ると思いますがあまりに竹に対しての事実に認識不足な事。


 更に柄をボンドで貼り合わせズレないようにして、グラインダーで丸く仕上げていく!などの記載は量販品を作る製法にて、
およそ純手作り竹刀の製造現場を見れば判るのに、どうしてこのようなブログを発信するのかその真意がわかりません。
 

 
     ◎1段目は尺。
   ◎2段目は門公尺。
   ◎3段目は丁蘭尺。
   ◎4段目はセンチです 

 そして極めつけは勝ち虫トンボに象徴される縁起を担ぐ剣道にふさわしくないすべてに縁起悪い数値。

剣道具のサイズは建物とか道具と同じ尺貫法で測定しますが、
80*90*120*80mというサイズを風水の物差し魯班尺の門公尺(建築物などで採用される)で見ると、 
80mmは病(凶)から入り90mm牢執(牢屋に入る)から120mm長庫(離別)となり80mm病(凶)に戻る
というすべてに誠に不吉な数値で、ゲン担ぎのおよそ剣道ではあり得ない不吉な要素。

 これがなぜ「昔の竹刀の定寸」なのか理由を明確にして説明を求めたいと思います。

最近先端より6.5cmの竹刀の直径を太くするよう規制がされたと聞きます。
他にも最近の竹刀は剣士のスピードについてゆけない」と言っています。
コンマ何ミリ太くとか先から**cmで直径**ミリとか、 竹刀を真剣に見立てた剣道とか、
試合に勝てなければ、とか、何が竹刀を作る原点なのか不明です。

 規定重量ぎりぎりの竹刀を作らせれば当然竹厚も薄くなり、弱くもなり、撓り易くなります。
 しなりのスピ−ドについて行ける竹刀が欲しければいくらでも本物職人は作ります。 まるで撓わない竹刀でも製作可能です。
 竹刀を刀と見立てた剣道を追求しておられる剣士は、重量の多い太めの竹刀を求められます。 
 これは全くといって良いほど撓いません。

 重量規制とか、5節とか重心位置、4割竹などおかしな条件はを付けなければ。
 
 
 本物の竹刀職人が過去数度5月の京都大会の南テントで竹刀作りの実演をしています。
 多くの有段者剣士の皆様の前にて竹刀の作り方、竹材から竹刀まで、を見ていただいています。
 又将来を担う若き剣士諸君にもご自身の手で竹刀を作ってもらっています。 
京都大会で竹刀作りの実演      若き剣士の竹刀作りに挑戦 



剣士の皆様いかが考えられますか?  後世にこのサイズを残してゆく必要がありますか?

 こうした誤った情報過多にて100%手作り竹刀職人の首を絞めて廃業に追い込み、
益々本物竹刀が遠くに追いやられ追放されようとしています。




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