剣道具職人会とはなんですか?       

 
職人会とは、日本国内にて剣道具の製造技術を護り、その技術を将来に継承することを唯一の目的としている専門的な製造技術者の団体です。
 
 剣道は古来から武士道を追求するための道と聞いています。そして多くの流儀、流派が日本各地に存在します。
 防具についても、各地の多くの剣士の皆様の流儀と好みと使い勝手に適したものが作られており、日本に多くの防具作りの名人が存在する要因をなしています。

 今現在でも、袴、稽古着を身につけ、面、胴、甲手、垂れを防具として着装し、竹刀を剣と見なして剣道をする事は不変ですから、その防具の役目や働き、要求される要素も基本部分は昔から同じで、剣道具の細かい部品の名称1つ,言葉1つでも、部品の働きや役目を表していますから、正しく保存継承することが重要であり、その製造技術の相互交流と、交換、公開を重点にして活動しています。

 それは「鍔競り合い」や「間合い」という言葉でも判明するとおり、日本文化そのものにも由来し、我々の日常生活にも多くの影響を与えている現実を考えると、21世紀にどうしても残す必要があると考えています。
 

 今まで剣道具職人といわれる人々の多くは、人の目を感じると風呂敷をかぶせて秘密にするのが当たり前でしたが、「職人会」では、もっと多くの剣士の皆様の声をじかに製造現場に伝えて、その為の製造技術を公開して正しい防具作りに反映させ、製造に従事している職人と呼ばれている技術者に指導、勉強の場を提供して会員相互間の技術を磨き、「マイスタ−」と言える剣道具製造家を目指す後継者を育成して将来に託す事を目的としています。


 この会の趣旨をよくご理解いただく為あえて申し述べさせていただくと共に、入会希望あれば事務局か各地区幹事迄申し越し下さい。

      事務局        〒101−0021  東京都千代田区外神田2−6−5
                   高城塗り胴製作所 内      (03)3251−0455     高城 樹雄
      
      関東地区幹事    〒151−0071  東京都渋谷区本町4−18−3
                   大和武道具製作所(株)内    (03)3372−2668    伊藤  毅

      関西中部地区    〒466−0025 名古屋市昭和区下構町1−9
                   キムラ商会 内           (052)841−6040    木村 雅人

      九州山口地区     〒814−0011  福岡市早良区高取1−28−6
                   高根武道具店 内         (092)831−4000     高根 勝徳